実家じまいコラム
実家の片付けで売れるものは?買取対象になりやすい品目と売り方の選び方
この記事は、官公庁・関連団体の公式情報などの一次情報と出典を確認したうえで、実家じまい案内所編集部が作成・更新しています。編集方針については運営ポリシーをご覧ください。
この記事のポイント
- 貴金属・時計、着物、骨董品・美術品、カメラ・楽器、ブランド品、切手・古銭、状態のよい家電・家具などは、買取対象になりやすい傾向がある品目ですが、実際の査定額は品物ごとに異なります
- 仏壇・位牌など供養の対象とされてきた品や、破損・動作不安がある品は値段がつきにくい場合があります
- 売り方には出張買取・持ち込み・フリマアプリやネットオークション・リサイクルショップといった選択肢があり、荷物の量や時間の都合に応じて向き不向きがあります
- 親が健在のうちに片付ける場合、親の持ち物は親の所有物であり、同意を得ずに売却しないことが最も大切なポイントです
- 買取を依頼する事業者を選ぶときは、都道府県公安委員会が交付する古物商許可の有無を確認しましょう
※画像はイメージです(写真素材: Pexels)
実家の片付けで「何が売れるか」を考える意味
実家の片付けを進めていると、大量の物を前に「これは捨てるしかないのか、それとも売れるのか」と迷う場面が何度も出てきます。すべてを処分に回してしまう前に、買取に出せる可能性がある品を見極めておくと、処分費用の負担を軽くできる場合があるほか、大切にされてきた品を次の使い手に引き継げるという安心にもつながります。
ここで先に押さえておきたいのは、実家の片付けが「親が健在なうちに進める片付け」なのか、「親が亡くなった後の遺品整理」なのかによって、気をつけるべき点が大きく変わるということです。この記事では主に、親が健在なうちに進める片付けを念頭に、売れるものの見極め方と売り方を解説します。すでに親が亡くなり遺品を整理している場合は「遺品買取の活用法」もあわせてご覧ください。状況別の全体像は「実家の片付けはどう進める?」で整理しています。
買取対象になりやすい品目の傾向
最終的に値段がつくかどうかは査定を受けてみないと分からない部分が大きいですが、一般的に次のような品目は、比較的買取対象になりやすい傾向があるとされています。
- 貴金属・時計(金・プラチナ、ブランド腕時計など)
- 着物・帯(状態のよいもの、有名作家の作品など)
- 骨董品・美術品(掛け軸、陶磁器、絵画など)
- カメラ・楽器
- ブランド品(バッグ・アクセサリーなど)
- 切手・古銭
- 状態のよい家電・家具
これらはあくまで「対象になりやすい傾向がある」品目であり、実際の査定額は状態、年式、需要の有無によって大きく変わります。一見して価値が分かりにくい品でも、査定してみると思わぬ評価がつくこともあるため、判断に迷う品はその場で処分を決めず、まとめて査定に出してみる方法があります。品物の分別の考え方全般は「家財の分別と『売れるもの』の見極め方」で詳しく解説しています。
値段がつきにくいもの・買取対象外になりやすいもの
一方で、次のような品は値段がつきにくい場合があります。
- 型式が古い、または動作に不安がある家電・家具
- 使用感が強いもの、破損があるもの
- 個人の趣味性が強く、需要が限られるコレクション品
また、仏壇・位牌・遺影など、供養の対象とされてきた品は、通常の家財とは別に考える必要があります。一般的に買取の対象外とされることが多く、閉眼供養などの手順を経てから処分するという流れになります。詳しい扱い方は「仏壇・位牌・思い出の品の扱い方」、処分の方法は「仏壇処分の方法と費用の考え方」で解説しています。値段がつかなかったからといって「価値がない」というわけではなく、その時点での需要と供給の状況によるものです。査定の結果に一喜一憂せず、次の判断に進む材料として捉えるとよいでしょう。
見極めの流れ
品目の傾向だけでなく、「誰の持ち物か」を最初に確認したうえで品目を見ていくと、判断がぶれにくくなります。全体の流れを図にすると次のようになります。
判断に迷う品は、無理にその場で決めず「保留」として一時的に分けておき、査定のときにまとめて見てもらう方法もあります。
売り方の選択肢を比較する
売れる可能性がある品が見えてきたら、次はどう売るかです。主な選択肢には、次のようなものがあります。
出張買取は、業者が自宅まで来て査定・買取を行う方法です。荷物の量が多い場合や、重い家具・家電がある場合、高齢の家族が運び出すのが難しい場合に向いています。日程の調整が必要になる点は事前に確認しておきましょう。
持ち込みは、店舗に品物を持参して査定・買取してもらう方法です。少量の品を、その場ですぐに査定してもらいたい場合に向いています。ただし量が多い場合や重い品物がある場合は、運搬の負担が大きくなります。
フリマアプリ・ネットオークションは、自分で出品し、買い手とやり取りして販売する方法です。買取業者の査定額よりも高く売れる可能性がある一方、写真撮影・出品作業・梱包・発送・購入者とのやり取りといった手間がかかります。実家の片付けのように多くの品を一度に処理したい場面よりも、思い入れのある特定の品を丁寧に売りたい場合に向いています。
リサイクルショップは、地域の店舗で日用品・家具・家電などを中心に買い取ってもらう方法です。骨董品や着物など専門性が高い品よりも、状態のよい生活用品を手早く手放したい場合に選ばれやすい方法です。
荷物の量、時間の都合、品物の種類に応じて、これらを組み合わせて使う方法もあります。出張買取と持ち込みの違いをさらに詳しく知りたい場合は「遺品買取の活用法」でも解説しています。
実家の片付けが「生前」の場合に必ず気をつけたいこと
ここが、遺品整理と生前の実家の片付けとで最も大きく異なる点です。親が健在なうちに実家を片付ける場合、その家にある物は原則として親の所有物です。 子どもが管理や手伝いをしているとしても、親の同意を得ずに勝手に売却することは避けるべきです。
長年暮らしてきた家の中の物には、家族が思う以上に親自身の愛着や思い出が詰まっています。子ども世代が「もう使わないだろう」「不要だろう」と判断したものでも、親にとっては手放しがたいものであるケースは珍しくありません。売却してしまってから「勝手に処分された」と感じさせてしまうと、その後の片付け全体がやりにくくなることもあります。
進め方としては、まず「なぜ片付けを考えているのか」を丁寧に伝え、対話を重ねる時間を作ることから始めるのがおすすめです。そのうえで、一緒に品物を手に取りながら「これは残す」「これは売ってもいいか」を親自身に確認しながら仕分けていくと、後々のトラブルを避けやすくなります。話し合いを切り出すタイミングや伝え方のコツは「実家の片付けを親と話し合うコツ」で詳しく解説しています。
なお、高額な品や思い入れの強い品については、将来の相続にも関わる可能性があります。金額の大小にかかわらず、迷う品は事前に親族間で情報を共有し、相談しておくと安心です。個別の相続手続きについて判断に迷う場合は、専門家(弁護士・税理士など)に確認することをおすすめします。
買取業者を選ぶときは古物商許可を確認する
売る品が決まり、買取を依頼する業者を選ぶ際は、古物商許可を持っているかどうかを確認しましょう。中古品を売買することを営業として行うには、営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会の許可が必要です(出典: 古物営業法、解説として警視庁「古物商許可申請をされる方へ」も参考になります)。
見積もりや査定を依頼する際に、許可証の提示や許可番号を確認しておくと、安心して依頼できる相手かどうかを判断する目安になります。また、査定額は業者によって差が出ることがあるため、可能であれば複数の業者に査定を依頼し、比較してから決めることもおすすめします。業者選び全般のポイントは「遺品整理業者の選び方」でも解説しています。
まとめ
実家の片付けで出てくる品物のうち、貴金属・時計、着物、骨董品・美術品、カメラ・楽器、ブランド品、切手・古銭、状態のよい家電・家具などは買取対象になりやすい傾向がありますが、実際の値段は品物ごとの査定次第です。仏壇・位牌など供養の対象とされてきた品や、破損・動作不安がある品は値段がつきにくい場合があります。
売り方には出張買取・持ち込み・フリマアプリやネットオークション・リサイクルショップといった選択肢があり、荷物の量や時間の都合に応じて使い分けられます。そして何より、親が健在なうちに片付けを進める場合は、親の持ち物を同意なく売らず、一緒に仕分けながら進めることが、実家の片付けを円滑に進める最大のポイントです。買取業者を選ぶ際は、古物商許可の確認も忘れずに行いましょう。
よくある質問
実家の片付けで出てきた親の物を、子どもの判断で売ってもいいですか?
親が健在の場合、その物は親の所有物です。子どもが管理しているとしても、本人の同意を得ずに売却することは避けるべきです。まずは「なぜ片付けを考えているのか」を伝え、対話を重ねながら一緒に仕分けを進めることをおすすめします。話し合いの進め方は「実家の片付けを親と話し合うコツ」で詳しく解説しています。
実家の片付けで、どんな物が買取対象になりやすいですか?
貴金属・時計、着物、骨董品・美術品、カメラ・楽器、ブランド品、切手・古銭、状態のよい家電・家具などは、比較的買取対象になりやすい傾向があるとされています。ただし実際に値段がつくかどうか、いくらになるかは品物の状態や需要によって変わるため、査定を受けてみないと分からない部分が大きいです。
仏壇や位牌も売れますか?
仏壇・位牌など供養の対象とされてきた品は、一般的に買取の対象外とされることが多く、閉眼供養などの手順を経てから処分するという流れが一般的です。買取と処分・供養は別の手続きとして考えておくとよいでしょう。詳しくは「仏壇・位牌・思い出の品の扱い方」で解説しています。
出張買取・持ち込み・フリマアプリはどう使い分ければいいですか?
荷物の量が多い場合や、高齢の家族が運び出すのが難しい場合は出張買取が向いています。少量で査定結果をその場ですぐ受け取りたい場合は持ち込みが向いています。手間をかけてでも自分で値付けをしたい少量の品にはフリマアプリやネットオークションが選択肢になりますが、やり取りや発送の手間がかかる点は考慮が必要です。荷物の量や自分の時間の都合に応じて、組み合わせて使う方法もあります。
買取業者を選ぶときに確認しておくべきことはありますか?
中古品の買取を営業として行うには、都道府県公安委員会から古物商許可を受ける必要があります。見積もりや査定を依頼する際に、許可証の提示や許可番号を確認しておくと、安心して依頼できる相手かどうかを判断する目安になります。
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