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実家じまいコラム

空き家になった実家の片付け方 — 電気・水道はいつ止める? 段取りと注意点

この記事は一次情報(官公庁・関連団体の公式情報)を確認のうえ作成していますが、専門家による監修は現在準備中です。監修体制については監修者についてのページをご確認ください。

この記事のポイント

  • 実家が空き家になっても、片付けが完了するまでは電気・水道を止めない方が作業を進めやすくなります
  • 貴重品や重要書類は、保管されやすい場所の見当をつけながら早めに確保しておくことが重要です
  • 空き家であることを近隣に一声かけておくと、防犯・近隣関係の面でも安心につながります
  • 片付けが終わったら、実家をそのまま管理するか、売却するかを早めに検討したいテーマです
  • 管理が行き届かない空き家は、自治体から「特定空家等」として指導・勧告の対象とされる場合があります(国土交通省の情報)

実家が空き家になったとき、片付けはどう進める?

親が施設に入居した、あるいは亡くなったことをきっかけに、実家が空き家になるという局面を迎える方は少なくありません。人が住まなくなった家は傷みが進みやすくなるだけでなく、防犯や近隣関係の面でも気を配る点が増えます。ここでは、空き家になった実家を片付けていくときの段取りと、判断に迷いやすいポイントを整理します。

全体の流れをつかむ

大きく分けると、次のような順番で進めることになります。

  1. 電気・水道など生活インフラの扱いを決める(止めるのは片付け完了後)
  2. 貴重品・重要書類を確保する
  3. 家財を分別し、処分・買取・保管に振り分ける
  4. 近隣に配慮しながら作業を進める
  5. 片付け終了後、実家(建物・土地)を今後どうするか方針を決める

全体像や進め方の基本は「実家じまいは何から始める?」でも解説していますので、あわせてご覧ください。ここでは特に、空き家ならではの注意点を中心に取り上げます。

電気・水道は片付けが完了するまで止めない

空き家になったと分かった時点で、電気・水道・ガスをすべてすぐに止めてしまいたくなるかもしれませんが、片付け作業がまだ残っている段階では、電気・水道は止めずに残しておくことをおすすめします。

理由は単純で、片付け作業そのものに電気・水道を使う場面が多いからです。日が落ちてからの作業や、窓の少ない部屋の確認には照明が欠かせませんし、掃除や、汚れた食器・家財を洗う場面では水道も必要になります。契約を止めてから「やっぱり必要だった」となると、再開の手続きに時間がかかることもあります。

一方でガスについては、使わない期間が長くなる場合、安全面から早めに閉栓を検討する家庭もあります。電気・水道・ガスいずれも、止める・止めないの最終判断は、片付け全体の見通しがついてから、まとめて手続きするとスムーズです。

貴重品・重要書類の探し方

空き家の片付けで特に注意したいのが、貴重品や重要書類の見落としです。次のような場所は、貴重品が保管されやすい代表的な場所です。

  • 仏壇の引き出しや、仏壇の奥
  • タンス・箪笥の奥、衣類の間
  • 書斎や居間の机の引き出し、金庫
  • 押入れの奥、布団の下
  • 台所の茶筒や缶など、意外な保管場所

具体的には、通帳・印鑑・現金・権利証・保険証券・年金関係の書類・実家の登記に関する書類などが対象になります。見つけ次第、処分品と混ざらないよう、専用の箱や袋にまとめておくことが基本です。この分別の考え方は「実家の片付けはどこから手をつける?」でも詳しく紹介しているので、参考にしてください。

近隣への配慮

実家が空き家になると、人の出入りが不定期になり、近隣の方から見ても状況が分かりにくくなります。作業で車を停める、荷物を運び出すといった場面で近隣に迷惑をかけないよう、次のような配慮をしておくと安心です。

  • 空き家になったことと、当面は片付けのために不定期に出入りする旨を、隣接する住戸には一声かけておく
  • 郵便受けに溜まったチラシ・郵便物はこまめに回収する(不在を外から分かりにくくする意味もあります)
  • 庭木の伸びすぎや外観の傷みなど、近隣の生活環境に影響しそうな点は早めに手入れする
  • 作業の時間帯(特に早朝・夜間)には音に配慮する

こうした配慮は、片付け期間中のトラブルを避けるだけでなく、その後実家を空き家のまま維持する場合の近隣関係にもつながっていきます。

空き家ならではの注意点(傷み・害虫)

人が住まなくなった家は、換気や通水が滞ることで、思った以上に傷みが早く進むことがあります。特に、湿気がこもりやすい水回りや、風通しの悪い収納スペースは、カビや害虫が発生しやすい場所です。片付け作業の際は、そうした場所を先に確認し、必要に応じて換気を行いながら進めると、作業中の負担を減らせます。長期間放置されていた空き家では、床や柱の傷みが進んでいることもあるため、作業中に床が抜けそうな箇所や、明らかな老朽化に気づいた場合は、無理に踏み込まず、業者に相談することも検討しましょう。

遠方に住んでいる場合の進め方

実家が遠方にあり、頻繁に通えない場合は、帰省のタイミングに合わせて作業する範囲を絞る、事前に写真や動画で家の中の状況を共有しておく、といった工夫が助けになります。鍵の管理も、遠方の場合は特に重要です。合鍵を近隣の親族に預けておく、管理会社や見守りサービスを利用するといった方法も、空き家の期間が長くなりそうな場合には検討する価値があります。搬出や清掃など体力を要する作業は、無理に自分たちだけで抱えず、業者に依頼する選択肢も持っておくと、進め方の幅が広がります。

片付けたあと、管理と売却のどちらを選ぶか

家財の片付けが一段落したら、次に考えたいのは「実家(建物・土地)そのものを今後どうするか」です。大きく分けると、空き家のまま維持・管理していく方法と、売却や賃貸などで手放す・活用する方法があります。どちらが正解ということはなく、家族の状況や実家の立地、今後使う予定の有無によって選択肢が変わります。

ただし、空き家のまま管理が行き届かない状態が続くと、注意しておきたい制度があります。空家等対策の推進に関する特別措置法では、倒壊のおそれや衛生上の問題など、周辺の生活環境に影響を及ぼしていると自治体が判断した空き家を「特定空家等」として、助言・指導、勧告といった措置の対象とする仕組みが定められています(出典: 国土交通省「空き家対策」特設サイト)。空き家のまま維持する場合も、最低限の管理(通風・通水、庭木の手入れなど)は必要になると考えておきましょう。

管理・売却それぞれの選択肢や相談先の詳しい整理は「実家(不動産)をどうするか」で解説しています。売却も選択肢として考えたい場合は「実家の売却も検討する」ページもあわせてご確認ください。

まとめ

空き家になった実家の片付けは、電気・水道を止めずに作業環境を確保すること、貴重品・重要書類を早めに確保すること、近隣に配慮することが、当面の基本になります。片付けが一段落したら、実家をどう管理し、あるいは手放すかという次の方針を、家族で話し合いながら決めていきましょう。

よくある質問

実家が空き家になったら、電気や水道はすぐ止めてもいいですか?

片付け作業には照明や清掃用の水を使う場面が多いため、作業が完了するまでは電気・水道を止めずに残しておくと進めやすくなります。今後の方針(管理か売却か)が固まった段階で、まとめて止める手続きを検討する方法があります。

貴重品はどこを探せばいいですか?

仏壇の引き出しや奥、タンスの奥、書斎の机、金庫、押入れの奥など、通帳・印鑑・権利証といった貴重品が保管されやすい場所から確認していく方法があります。見つけたら、その都度専用の箱にまとめておくと管理しやすくなります。

近隣にはどのように伝えればいいですか?

実家が空き家になったことと、いつ頃・どのくらいの頻度で作業に来る予定かを、隣接する住戸には一声かけておくと、車の出入りや作業音についての誤解を防ぎやすくなります。

片付けが終わったら、次に何を決めればいいですか?

実家をそのまま管理し続けるか、売却や賃貸を検討するかという、不動産としての今後の方針を決める段階に進みます。判断材料や相談先については「実家(不動産)をどうするか」で詳しく解説しています。

空き家のまま放置するとどうなりますか?

倒壊のおそれや衛生上の問題などで周辺の生活環境に影響を及ぼしていると自治体が判断した場合、「特定空家等」として助言・指導や勧告の対象になることがあります。詳しくは国土交通省の「空き家対策」特設サイトで確認できます。

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