実家じまいコラム
ゴミ屋敷の片付け費用はいくら?間取り別の目安と、金額が変わる要因
この記事は、官公庁・関連団体の公式情報などの一次情報と出典を確認したうえで、実家じまい案内所編集部が作成・更新しています。編集方針については運営ポリシーをご覧ください。
この記事のポイント
- ゴミ屋敷の片付け費用は、当サイト集計(間取り別・公式料金を公表する5社以上を集計)では、1R・1Kで19,800円〜110,000円、4LDK以上で150,000円〜220,000円程度のレンジです(2026年8月時点)
- 同じ間取りでもレンジの幅が大きく、ごみの量・搬出動線・特殊装備の要否などによって実際の金額は変動します
- 環境省の調査(令和4年度)では、全国661市区町村(全体の38.0%)が『ごみ屋敷』事案を認知しており、認知件数は2018〜2022年度の累計で5,224件にのぼります(出典: 環境省)
- 同調査では、認知した事案のうち改善済みは2,588件(49.5%)にとどまり、自治体だけでの解決が難しい実態がうかがえます(出典: 環境省)
- 許可(一般廃棄物収集運搬業許可)の確認や複数社比較など、遺品整理業者選びで重要とされるポイントの多くはゴミ屋敷の片付けにも共通します
※画像はイメージです(写真素材: Pexels)
ゴミ屋敷の片付けを考え始めたとき、多くの方がまず気になるのが「費用はいくらかかるのか」という点です。ゴミ屋敷の片付け費用は、一般的な遺品整理以上に現場ごとの差が大きく、目安のレンジも幅広くなる傾向があります。
この記事では、当サイトが集計した間取り別の費用目安、同じ間取りでも金額差が大きい理由、環境省の調査データから見える「ごみ屋敷」問題の社会的な広がり、見積もり時に注意したいポイントを解説します。
当サイト集計による費用の目安(間取り別)
当サイトでは、掲載業者のうち、公式サイトで「ゴミ屋敷片付け」に明示的に紐づく間取り別料金を公表している業者(各区分で5社以上が確認できた場合のみ)の料金を集計しています。2026年8月時点の集計結果は次の通りです。
| 間取り | 費用目安 | 集計社数 |
|---|---|---|
| 1R・1K | 19,800円〜110,000円 | 7社 |
| 1DK・1LDK | 29,800円〜220,000円 | 6社 |
| 2DK・2LDK | 40,000円〜350,000円 | 6社 |
| 3DK・3LDK | 100,000円〜450,000円 | 6社 |
| 4LDK以上 | 150,000円〜220,000円 | 5社 |
※上記は当サイト掲載業者の公表料金を集計した目安であり、実際の見積もり額を保証するものではありません。遺品整理の間取り別費用目安(「遺品整理の費用はどう決まる?」参照)と比べてもレンジの幅が大きいのが特徴で、これは次章で説明するように、同じ間取りでもごみの堆積量によって作業内容が大きく変わるためです。最新の集計データは「費用相場ページ」でも確認できます。
なぜ同じ間取りでも金額差が大きいのか
- 堆積したごみ・荷物の量: 床が見えている状態と、天井近くまで物が積み上がっている状態では、必要なトラック台数・作業員数が何倍も変わります
- 搬出経路の条件: エレベーターの有無、階段の幅、玄関までの動線に物が積まれていないかによって、作業効率が大きく変わります
- 衛生面の状態: 害虫の発生、悪臭、水回りの汚損などがある場合、通常の作業に加えて防護装備や消毒・消臭作業が必要になることがあります
- 分別の状態: 資源ごみ・可燃ごみ・不燃ごみなどがすでに分けられているか、すべて混在した状態かによって、作業時間が変わります
- 仕分けの要否: 貴重品や重要書類、まだ使える家財が混ざっている場合、機械的に運び出すのではなく、一つずつ確認しながらの仕分けが必要になります
このように、ゴミ屋敷の片付けは「同じ間取りなら同じ金額」とは言い切れない作業です。前章のレンジ表で同じ間取りでも下限と上限に大きな差があるのは、こうした条件の違いが反映されているためです。まずは何が費用を左右するのかを理解したうえで、複数社の見積もりを比較することをおすすめします。
「ごみ屋敷」はどれくらい起きている? 環境省調査から
ゴミ屋敷は特別な人だけの問題ではなく、全国の自治体が対応に取り組んでいる社会的な課題でもあります。環境省が令和5年3月に公表した「令和4年度『ごみ屋敷』に関する調査報告書」では、各都道府県の協力のもと、全市区町村を対象にアンケート調査が実施されました(出典: 環境省環境再生・資源循環局廃棄物適正処理推進課「令和4年度『ごみ屋敷』に関する調査報告書」、令和5年3月)。
この調査によると、「ごみ屋敷」事案を認知している市区町村は661(全体の38.0%)にのぼり、2018年度から2022年度までの5年間で認知された事案は累計5,224件にのぼります。このうち改善済みとされたのは2,588件(49.5%)にとどまり、残り約半数は現存(未改善)の状態であることも示されています(出典: 前掲・環境省調査報告書)。
同調査では、「ごみ屋敷」事案に直接対応する法律や国の制度が存在しないこと、対応が堆積物の撤去だけでなく、物を溜め込んでしまう背景にある事情への福祉的な支援も必要になる場合が多いことが、自治体が対応に苦慮する要因として指摘されています(出典: 前掲・環境省調査報告書)。この数字からも分かるとおり、ゴミ屋敷は誰にでも起こりうる問題であり、一人で抱え込む必要はありません。片付けに向き合う際の心構えは「ゴミ屋敷の片付けはどこから始める?」でも詳しく解説しています。
同じ調査からは、自治体が事案をどう把握し、どのように対応しているか(相談・通報の内訳、条例等の制定状況、所管部局、同意を得たうえで撤去しているかどうか)も読み取れます。相談先をどう決めればよいかとあわせて「ゴミ屋敷片付けの費用相場・進め方」に整理しました。都道府県別の認知件数と条例の制定状況は、その県の事業者一覧ページにも掲載しています。
見積もりで注意したいポイント
ゴミ屋敷の片付けは金額の幅が大きい分野だからこそ、見積もりの取り方には注意が必要です。次のようなケースは、契約前に一度立ち止まって確認することをおすすめします。
- 現地を見ずに即決を迫る: 電話やメールでの情報だけで「今日契約すれば安くする」といった形で即決を迫る場合、当日になって荷物量を理由に追加料金を請求されるケースがあります
- 極端に安い見積もり: 他社より大幅に安い金額を提示された場合、内訳(人件費・車両費・処分費)が明示されているか、許可を持たない業者による不法投棄のリスクがないかを確認しましょう。環境省は、廃棄物の処分を無許可の回収業者に依頼しないよう注意を呼びかけています(出典: 環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」)
- 追加費用の条件があいまい: 「荷物量が増えた場合」「特殊清掃が必要になった場合」など、追加費用が発生する条件を事前に確認していないと、作業後に想定外の請求を受けることがあります
家財の処分を業者に依頼する場合は、一般廃棄物収集運搬業許可の有無を確認することもトラブルを避ける手がかりになります。許可の確認方法や見積もり比較の具体的な進め方は「遺品整理業者の選び方」で詳しく解説しており、ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する場合にも参考にできます。実際のトラブル事例は「遺品整理業者とのトラブル事例と防ぎ方」でも紹介しています。
費用を抑えるためにできること
見積もり前に、次のような準備をしておくと、費用を抑えられる可能性があります。
- 状況をできるだけ具体的に伝える: 部屋数、堆積の程度(写真があれば共有)、害虫・臭いの有無などを事前に伝えることで、当日の見積もりと実際の金額の差を小さくしやすくなります
- 動かせる範囲は自分で寄せておく: 安全に配慮できる範囲で、明らかなごみと残しておきたい物を分けておくと、仕分けにかかる時間を短縮できる場合があります
- 複数社から見積もりを取る: 1社だけで決めず、内訳の明示された見積もりを複数社で比較することが、適正な金額感をつかむための現実的な方法です
- 自治体の相談窓口を確認する: 多くの自治体には住環境に関する相談窓口があり、福祉的な支援とあわせて対応する例もあります。お住まいの自治体のホームページで確認する方法があります
まとめ
ゴミ屋敷の片付け費用は、当サイト集計では1R・1Kで19,800円〜110,000円、4LDK以上で150,000円〜220,000円程度のレンジですが、ごみの量・搬出動線・衛生状態などによって同じ間取りでも金額差が大きい分野です。環境省の調査では、全国661市区町村(38.0%)が「ごみ屋敷」事案を認知し、累計5,224件のうち改善済みは半数程度(49.5%)にとどまるという実態も示されています。ゴミ屋敷は特別な人だけの問題ではなく、一人で抱え込まず、まずは複数社に現地を見てもらいながら、内訳の明示された見積もりを比較することから始めてみてください。地域の相談先は「事業者を探す」からも探せます。
よくある質問
ゴミ屋敷の片付け費用の相場はいくらですか?
当サイトが、公式サイトで間取り別料金を公表している業者(各区分5社以上)の料金を集計した目安では、1R・1Kで19,800円〜110,000円、1DK・1LDKで29,800円〜220,000円、2DK・2LDKで40,000円〜350,000円、3DK・3LDKで100,000円〜450,000円、4LDK以上で150,000円〜220,000円程度のレンジです(2026年8月時点)。ただし同じ間取りでもごみの量や作業条件によって金額差が大きいため、目安として参考にしつつ、実際は複数社の見積もりで確認することをおすすめします。
なぜゴミ屋敷の片付けは金額の差が大きいのですか?
同じ間取りでも、堆積したごみの量、通路や動線が確保できているか、害虫・臭いなど衛生面の問題の程度、特殊な装備(防護服等)が必要かどうかによって、必要な作業員数や作業時間が変わるためです。見積もり前に電話等でおおまかな状況を伝えておくと、当日の金額差を減らしやすくなります。
自分で片付けることはできますか?
量が少なく、動線を塞ぐ物を取り除く程度であれば自分たちで進められる場合もあります。安全確保を最優先にした具体的な進め方は「ゴミ屋敷の片付けはどこから始める?」で解説しています。量が多い、衛生面の問題が大きいといった場合は、無理せず業者への相談を検討してください。
見積もりで注意したいことはありますか?
現地を確認せずに電話やネットの情報だけで金額を即決しようとする業者、極端に安い金額を提示したうえで当日追加料金を請求する業者には注意が必要です。総額だけでなく内訳(人件費・車両費・処分費)が明示されているか、追加費用が発生する条件を契約前に確認することをおすすめします。許可の確認方法などは「遺品整理業者の選び方」で詳しく解説しています。
自治体に相談することはできますか?
多くの自治体には住環境に関する相談窓口が用意されており、片付けそのものだけでなく、福祉的な支援とあわせて対応する例もあります。お住まいの自治体のホームページで確認するほか、ご本人が高齢の場合は地域包括支援センターも相談先の一つになります。
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