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ゴミ屋敷の片付けはどこから始める? 自分で進める手順と業者に頼む判断基準

この記事は一次情報(官公庁・関連団体の公式情報)を確認のうえ作成していますが、専門家による監修は現在準備中です。監修体制については監修者についてのページをご確認ください。

この記事のポイント

  • 物が増えてしまった背景には、体調や環境の変化などさまざまな事情が重なっていることが多く、まず大切なのは本人や家族を責めないことです
  • 自分で片付ける場合は、安全確保を最優先にし、生活動線(出入り口・通路)から手をつけると進めやすくなります
  • 貴重品や重要書類は、他のごみと区別して早い段階で確保しておきましょう
  • 量が多い、衛生面の問題が大きい、体力的に難しいといった場合は、業者への依頼を検討する判断基準になります
  • 自治体には、福祉的な支援とあわせて相談できる窓口が用意されている場合があります

「ゴミ屋敷」の片付けを考えるときに、まず伝えたいこと

実家や、離れて暮らす親の家を訪ねたときに、物であふれた住まいを見て戸惑う方は少なくありません。すぐに「なぜこんなことに」と原因を探したくなるかもしれませんが、物が増えてしまう背景には、体調の変化、心身の疲れ、判断や動作の負担、大切な人を亡くした喪失感、周囲との関わりが減ったことによる孤立など、さまざまな事情が重なっていることが多くあります。本人や家族を責めることは問題の解決にはつながりにくく、かえって片付けへの協力を得にくくしてしまうこともあります。ここでは、責める気持ちをいったん脇に置き、これからどう対応していくかという実務的な手順を整理します。

自分で進める場合の手順

1. 安全の確保を最優先にする

物が積み重なった住まいでは、転倒、崩落、害虫、カビ、火災のリスクが通常の住居より高くなっていることがあります。作業を始める前に、マスク・手袋・長袖の服など、衛生面に配慮した服装を用意しましょう。窓を開けて換気しながら作業する、無理に一人で高い場所の物を動かそうとしない、といった基本的な安全確保が何よりも優先されます。

2. 生活動線から手をつける

すべてを一度に片付けようとせず、まずは玄関からキッチン、トイレ、寝室といった、日常生活に直結する動線を確保することから始めます。通り道が確保されるだけでも、生活のしやすさと安全性は大きく改善します。範囲を区切って少しずつ進める考え方は「実家の片付けはどこから手をつける?」でも紹介しているので、参考にしてください。

3. 貴重品・重要書類を分別する

作業を進める中で、通帳、印鑑、現金、年金関係の書類などが、ごみに紛れて見つかることがあります。気づいた時点で専用の箱にまとめておき、他の不用品と一緒に処分してしまわないよう注意しましょう。

4. 自治体のルールに沿って処分する

大量のごみを一度に処分する場合、通常の収集日だけでは対応しきれないことがあります。自治体によっては、大量廃棄に対応した臨時収集や、粗大ごみの申し込み方法が案内されていることがあるため、お住まいの自治体のホームページを確認しておくとスムーズです。

作業前に用意しておきたいもの

安全に作業を進めるために、次のようなものを用意しておくと安心です。

  • マスク・ゴーグル・使い捨て手袋(害虫やほこり、カビへの対策)
  • 長袖・長ズボンの作業着、汚れてもよい靴
  • 大きめのごみ袋、段ボール(分別用)
  • 換気のために窓を開けられる場合は、安全に配慮しながら行う
  • 貴重品をまとめておく専用の箱

これらは実家の片付け全般で使う道具とも重なりますが、ゴミ屋敷の片付けでは、衛生面への配慮を特に手厚くしておくことが大切です。

片付ける本人・家族の心身への配慮

ゴミ屋敷の片付けは、体力的にも精神的にも負担の大きい作業です。一度にすべてを終わらせようとせず、短時間ずつ区切って進める、休憩をこまめに取るといった配慮も欠かせません。本人が片付けに前向きになれない場合は、無理に急がせず、まず安全に関わる部分(通路の確保など)だけでも進めさせてもらう、という小さな一歩から始める方法もあります。焦らず、本人のペースに合わせて関わる姿勢が、結果的に片付けを前に進めやすくします。

業者に依頼するかどうかの判断基準

次のような状況にあてはまる場合は、自分たちだけで進めようとせず、業者への依頼を検討する目安になります。

  • 物の量が多く、生活動線の確保だけでも数日以上かかりそうな場合
  • 害虫・臭いなど、衛生面の問題がすでに大きくなっている場合
  • 本人や家族だけでは体力的・精神的に難しいと感じる場合
  • 高所や床下など、自分たちでは対応しにくい場所に物が積み重なっている場合

業者に依頼する場合も、家財の処分を伴うのであれば一般廃棄物収集運搬業許可を持っているかどうかが、信頼できる依頼先を見極める基本的な目安になります。許可の確認方法や見積もり時のポイントは「遺品整理業者の選び方」で詳しく解説していますが、ゴミ屋敷の片付けを依頼する場合にも同じ視点が参考になります。費用は物の量や作業内容によって大きく変わるため、当サイトでは根拠のない金額の目安を掲載することは避けていますが、「費用相場ページ」にてデータが整い次第、目安を掲載していく予定です。自分で進める部分と業者に任せる部分を分けて考えることで、費用や負担を抑えながら進める方法もあります。

自治体の相談窓口という選択肢

住環境に関する悩みは、自分たちだけで抱え込まず、自治体に相談するという選択肢もあります。たとえば世田谷区では、「いわゆる『ごみ屋敷』対策」として、環境保全課や地域の総合支所が相談窓口となり、居住者への助言や福祉的な支援を行いながら不要な物品の整理を促す取り組みを行っています(出典: 世田谷区「いわゆる『ごみ屋敷』対策」)。撤去を強制することを目的とするのではなく、本人の生活を支えながら改善を図るという姿勢を掲げている自治体は少なくありません。

また、ご本人(親御さんなど)が高齢の場合は、市町村が設置している高齢者の総合相談窓口である地域包括支援センターも、相談先の一つになります(出典: 厚生労働省「地域包括ケアシステム」)。片付けそのものだけでなく、背景にある体調や生活面の心配ごとも含めて相談できる窓口として、活用を検討してみてください。

まとめ

ゴミ屋敷の片付けは、本人や家族を責めることからではなく、安全の確保と生活動線の確保から始めることが基本です。自分たちで進められる範囲と、業者や自治体の力を借りたほうがよい範囲を見極めながら、無理のないペースで進めていきましょう。

よくある質問

ゴミ屋敷になってしまったのは家族の責任でしょうか?

物が増えてしまう背景には、体調不良、心身の疲れ、大切な人を亡くした喪失感、判断や動作の負担など、さまざまな事情が重なっていることが多くあります。誰の責任かを問うことよりも、これからどう対応していくかを考えることが、前に進む力になります。

何から手をつければいいですか?

まずは安全の確保が最優先です。そのうえで、玄関からキッチンやトイレへの通路など、日常生活に直結する動線を確保することから始めると、生活のしやすさが早く改善します。

自分たちだけで片付けるのは可能ですか?

量が少なく、動線を塞ぐ物を取り除く程度であれば、自分たちで進められる場合もあります。ただし、量が多い、害虫や臭いなど衛生面の問題が大きい、高所や床下に物が積み重なっているといった場合は、無理をせず業者に相談することをおすすめします。

業者に依頼する場合、何を確認すればいいですか?

家財の処分を伴う場合は、一般廃棄物収集運搬業許可を持っているかどうかが確認ポイントの一つです。詳しくは「遺品整理業者の選び方」で解説している内容が、ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する場合にも参考になります。

自治体に相談することはできますか?

多くの自治体には住環境に関する相談窓口が用意されており、撤去を迫るだけでなく、福祉的な支援とあわせて対応する例もあります。お住まいの自治体のホームページで確認するほか、ご本人が高齢の場合は地域包括支援センターも相談先の一つになります。

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