実家じまいコラム
実家じまいは誰に頼める?業者の種類と選び方の基本
この記事は、官公庁・関連団体の公式情報などの一次情報と出典を確認したうえで、実家じまい案内所編集部が作成・更新しています。編集方針については運営ポリシーをご覧ください。
この記事のポイント
- 実家じまいは単一のサービスではなく、遺品整理・生前整理・空き家片付け・仏壇処分・買取など複数の作業の組み合わせで、それぞれに対応する業者の種類が異なります
- 状況(誰の持ち物か、本人が元気かどうか、空き家になっているか)を整理すると、頼るべき業者の種類を絞り込みやすくなります
- 一つの業者が複数のサービスに対応している場合も多く、状況が複数にまたがる場合はまとめて相談できることがあります
- 不用品の処分を依頼するなら一般廃棄物収集運搬業許可、買取もあわせて依頼するなら古物商許可の確認が、業者の種類によらず共通の基本です
- 国民生活センターには、遺品整理サービスに関する契約トラブルの相談が年73件〜114件の範囲で継続的に報告されています(2013〜2017年度)
※画像はイメージです(写真素材: Pexels)
「実家じまいを業者に頼みたいけれど、何という業者を探せばいいのか分からない」という声をよく聞きます。それもそのはずで、実家じまいは単一のサービスではなく、遺品整理・生前整理・空き家の片付け・仏壇処分・買取など、性質の異なる複数の作業を含む取り組みです。詳しくは「実家じまいとは?」で解説していますが、この記事では、状況ごとにどの種類の業者を探せばよいか、そして業者選びで共通して確認したいポイントを整理します。
状況別・実家じまいで頼れる業者の種類
まずは、自分たちの状況がどれに近いかを確認してみてください。複数の状況が同時にあてはまる場合(例えば「亡くなった親の持ち物を整理しつつ、空き家になった実家も片付けたい」など)もよくあります。その場合は、次の章で触れるように、対応範囲の広い業者にまとめて相談する方法もあります。
- 亡くなった家族の持ち物を整理したい → 遺品整理業者。業者選びの詳しいポイントは「遺品整理業者の選び方」で解説しています。
- 元気なうちに自分の物を整理したい → 生前整理業者。遺品整理業者との違いは「生前整理の業者はどう選ぶ?」で解説しています。
- 空き家になった実家を片付けたい → 空き家片付け業者。自分で進めるか業者に頼むかの判断基準は「空き家の片付けは自分でやる?業者に依頼する?」で解説しています。
- 物が多く積み重なってしまった → ゴミ屋敷片付け業者。業者選びのポイントは「ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する場合の選び方」で解説しています。
- 仏壇だけを手放したい → 仏壇店、菩提寺、または遺品整理業者。方法の比較は「仏壇処分の方法と費用の考え方」で解説しています。
- 価値がありそうな物を売りたい → 遺品買取業者。買取の活用法は「遺品買取の活用法」で解説しています。
複数の作業をまとめて依頼できる業者もある
遺品整理業者の中には、生前整理・空き家片付け・仏壇処分の手配・買取まで、複数のサービスに幅広く対応している業者も少なくありません。状況が複数の作業にまたがる場合、それぞれ別々の業者を探すよりも、対応範囲の広い業者にまとめて相談したほうが、日程調整や情報共有の手間を減らせることがあります。まずは1社に相談してみて、対応できない部分だけ専門の業者を探す、という進め方も可能です。
業者の種類によらず共通して確認したいこと
業者の種類が変わっても、確認しておきたい基本的なポイントは共通しています。
- 一般廃棄物収集運搬業許可: 不用品の処分(廃棄)を業者に依頼する場合に必要とされる許可です。家庭から出る家財・生活ごみは一般廃棄物に区分され、これを有償で収集・運搬することを業として行うには市区町村長の許可が必要です(出典: 環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください!」)。
- 古物商許可: 買取もあわせて依頼する場合に必要とされる許可です。中古品の売買を営業として行うには、都道府県公安委員会の許可が必要とされています(出典: 愛知県警察「古物営業法の解説」)。
いずれも、無許可の業者に依頼すると不法投棄や高額請求のトラブルにつながるおそれがあります。見積もりや契約の段階で、許可証の提示や許可番号を確認しておくと安心です。
トラブルを避けるための基本
独立行政法人国民生活センターは、遺品整理サービスに関する契約トラブルについて、全国の消費生活センター等に寄せられた相談件数が、2013年度から2017年度の5年間、年73件から114件の範囲で推移していると公表しています。見積もり後の高額な追加請求、高額なキャンセル料、遺品の誤処分といった相談事例が紹介されています(出典: 国民生活センター「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル」、2018年7月19日発表)。
こうしたトラブルの多くは、契約前の確認不足や見積もり内容のあいまいさが背景にあります。1社だけで決めず複数社から見積もりを取り、内訳・追加費用の条件・許可の有無を書面で確認することが、業者の種類によらない基本的な予防策になります。具体的なトラブル事例と対策は「遺品整理業者とのトラブル事例と防ぎ方」でさらに詳しく解説しています。
まとめ
実家じまいは複数の作業の組み合わせであり、状況によって頼るべき業者の種類が異なります。まずは自分たちの状況を整理し、対応する業者の種類を確認したうえで、対応範囲が広い業者にまとめて相談できないかも検討してみてください。許可の確認と複数社比較という基本を押さえれば、業者の種類が変わってもトラブルを避けやすくなります。地域の業者を探したい場合は「地域から相談先を探す」をご覧ください。
よくある質問
実家じまいはどんな業者に頼めますか?
亡くなった家族の持ち物を整理したいなら遺品整理業者、元気なうちに整理したいなら生前整理業者、空き家になった実家の片付けなら空き家片付け業者、物が積み重なってしまった場合はゴミ屋敷片付け業者など、状況によって頼れる業者の種類が異なります。詳しくは本記事内の一覧で整理しています。
複数の作業をまとめて1社に頼めますか?
業者によっては、遺品整理・生前整理・空き家片付けなど複数のサービスに対応している場合があります。状況が複数にまたがる場合(例: 遺品整理と仏壇処分を同時に進めたい)は、対応範囲が広い業者にまとめて相談できないか確認してみるとよいでしょう。
業者を選ぶときに共通して確認すべきことはありますか?
業者の種類によらず、不用品の処分を依頼するなら一般廃棄物収集運搬業許可、買取もあわせて依頼するなら古物商許可の有無を確認することが基本です。いずれも法律上必要とされる許可で、無許可の業者を利用すると不法投棄や高額請求のトラブルにつながるおそれがあります。
業者とのトラブルが心配です。何に気をつければいいですか?
国民生活センターには、遺品整理サービスに関する「高額な追加請求」「高額なキャンセル料」等の相談が、2013年度から2017年度の5年間で年73件から114件の範囲で寄せられています。複数社から見積もりを取り、内訳が明示された書面で契約前に確認することが、基本的な予防策になります。
どこで業者を探せますか?
当サイトでは、都道府県・市区町村ごとに各サービスの事業者を掲載しています。「地域から相談先を探す」から、お住まいの地域や実家のあるエリアで対応している業者を確認できます。
あわせて読みたい