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実家じまいコラム

実家じまいとは?意味と含まれる作業、遺品整理・生前整理との違いをわかりやすく解説

この記事は、官公庁・関連団体の公式情報などの一次情報と出典を確認したうえで、実家じまい案内所編集部が作成・更新しています。編集方針については運営ポリシーをご覧ください。

この記事のポイント

  • 「実家じまい」は法律や制度で決まった定義がある言葉ではなく、親が暮らした家の片付けや、家そのものの今後を決めていく一連の取り組みを指す呼び方として使われています
  • 全国の空き家数は900万戸・空き家率13.8%で、いずれも過去最多・過去最高となっており(総務省統計局・2024年公表の速報値)、実家じまいが注目される社会的背景の一つになっています
  • 実家じまいには、遺品整理・生前整理・空き家の片付けや管理・相続や売却の手続きなど、複数の取り組みが含まれます
  • 遺品整理・生前整理は「誰の持ち物を、いつ整理するか」という作業面の呼び方であるのに対し、実家じまいは「家(不動産)の今後」まで含めたより広い取り組みを指す言葉として使われる傾向があります
  • 何から始めればよいか迷う場合は、行程ガイドで全体像を確認してから、必要な作業ごとに詳しい記事を読み進める方法があります
庭木と花に囲まれた日本家屋の外観(イメージ)

※画像はイメージです(写真素材: Pexels)

「実家じまい」という言葉を耳にする機会が増えたものの、具体的に何を指すのか、遺品整理や生前整理とどう違うのか、はっきりしないまま検索している方もいるのではないでしょうか。この記事では、実家じまいという言葉の意味と含まれる作業、似た言葉との違いを整理して解説します。

実家じまいとは何か

実家じまいとは、親が暮らしていた家の片付けや、家そのものの今後を決めていく一連の取り組みを指す言葉です。遺品整理(亡くなった方の持ち物を整理・処分すること)、生前整理(ご本人が元気なうちに、自身の持ち物や家のことを整理しておくこと)、空き家になった家の清掃・管理、相続や売却の手続きなどをまとめて指すことが多く、法律や制度で決まった定義があるわけではありません。メディアや事業者によって使われ方に多少の幅があることも、この言葉の特徴です。

似た言葉に「空き家対策」がありますが、こちらは行政・自治体側の視点(空家等対策の推進に関する特別措置法にもとづく施策など)で使われることが多いのに対し、「実家じまい」は個人・家族側の視点で、実家という一つの家をどうするかという取り組み全体を指す言葉として使われる傾向があります。

なぜ今「実家じまい」が注目されているのか

実家じまいという言葉がよく使われるようになった理由を一つに特定することは困難ですが、背景の一つとして、全国の空き家数・空き家率がともに増加を続けていることが挙げられます。総務省統計局が2024年4月30日に公表した「令和5年住宅・土地統計調査」の速報集計結果によると、2023年10月1日時点の全国の空き家数は900万戸、総住宅数に占める空き家率は13.8%で、いずれも過去最多・過去最高となりました。2018年(849万戸・13.6%)と比べても、51万戸・0.2ポイントの増加です。

全国の空き家数・空き家率の推移。2008年757万戸(13.1%)、2013年820万戸(13.5%)、2018年849万戸(13.6%)、2023年900万戸(13.8%、過去最多)

(出典: 総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査 住宅数概数集計(速報集計)結果」、2024年4月30日公表)

空き家が増加している背景には、高齢化の進行や、実家を離れて暮らす世帯が増えていることなど、複数の要因が指摘されています。こうした社会的な流れの中で、「親の家をどうするか」を考える機会そのものが増えていることが、実家じまいという言葉が注目される一因になっていると考えられます。

実家じまいに含まれる主な取り組み

実家じまいという一つの言葉には、性質の異なる複数の取り組みが含まれています。代表的なものを整理すると、次のようになります。

実家じまいに含まれる主な取り組み: 遺品整理(亡くなった方の持ち物の整理・処分)、生前整理(本人が元気なうちの持ち物・財産の整理)、空き家の片付け・管理(空き家になった家の清掃・維持管理)、相続・売却の手続き(相続登記・売却など不動産としての今後)

これらすべてが必ず発生するわけではなく、家庭の状況によって必要な取り組みは異なります。例えば、親が施設に入居して家は残したまま生前整理だけを進めるケースもあれば、相続をきっかけに遺品整理・空き家の片付け・売却まで一通り必要になるケースもあります。

遺品整理・生前整理との違い

「実家じまい」「遺品整理」「生前整理」は、それぞれ指す範囲が少しずつ異なります。遺品整理・生前整理は、主に「家財(モノ)を、誰が・いつ整理するか」という作業面に焦点を当てた言葉です。これに対して実家じまいは、家財の整理に加えて、空き家になった建物の管理や、相続・売却といった不動産としての今後の方針まで含めた、より広い取り組み全体を指す言葉として使われる傾向があります。遺品整理そのものについては「遺品整理とは?」、生前整理については「生前整理とは?」で詳しく解説しています。

実家じまいを始めるきっかけ

実家じまいを始めるきっかけは家庭によってさまざまです。親が亡くなったことをきっかけに、遺品整理として始まる場合もあれば、施設への入居や同居・住み替えのタイミングで、元気なうちに生前整理として始める場合もあります。きっかけが違っても、最初に確認しておきたいことや進め方の基本的な考え方には共通する部分が多くあります。きっかけ別の詳しい進め方は「実家じまいは何から始める?」で解説しています。

何から始めればいいか

いきなり片付け作業から始めるのではなく、まずは家の中の状況(部屋数・荷物の量)と、相続に関する手続きの状況を家族で共有することから始めると、後の作業を進めやすくなります。相続が関わる場合、相続放棄(原則3か月)や相続登記(2024年4月から義務化)など、期限が決まっている手続きがあるため、片付けと並行して早めに全体像を確認しておくことをおすすめします。詳しいスケジュールの考え方は「実家じまいのスケジュールの立て方」で解説しています。

費用はどのくらいかかるか

実家じまいの費用は、遺品整理・家財処分費、解体費用、不動産関連費用、供養費用などの組み合わせで決まり、どの項目が発生するかは家庭の状況によって異なります。当サイトが掲載業者の公表料金を集計した遺品整理・家財処分費の目安は、間取り別に15,000円〜495,000円程度のレンジです(n=20〜27社、2026年7月時点)。費用の内訳や、費用が用意できないときの対処法は「実家じまいの費用はいくら?」で詳しく解説しています。

まとめ

実家じまいは、法律で決まった定義のある言葉ではなく、遺品整理・生前整理・空き家の片付けや管理・相続や売却の手続きなど、親が暮らした家にまつわる一連の取り組みを指す呼び方です。全国の空き家数・空き家率がともに過去最多を更新し続けている(総務省統計局・2023年時点で900万戸・13.8%)ことも、この言葉が注目される背景の一つと考えられます。何から始めればよいか迷う場合は、まず行程ガイドで全体像をつかんでから、必要な作業ごとに詳しい記事を読み進めることをおすすめします。

よくある質問

「実家じまい」に法律上の定義はありますか?

ありません。「実家じまい」は法律や制度で決まった定義がある言葉ではなく、親が暮らした家の片付けや、家そのものの今後を決めていく取り組みを指す呼び方として、メディアや事業者の間で使われるようになった言葉です。使う人によって指す範囲に多少の幅があります。

実家じまいと遺品整理はどう違いますか?

遺品整理は、亡くなった方の持ち物を遺族が整理・処分する作業そのものを指す言葉です。実家じまいは、遺品整理を含みつつ、生前整理や空き家の片付け・管理、相続や売却の手続きなど、家(不動産)の今後まで含めたより広い取り組みを指すことが多い言葉です。

実家じまいはいつから始める人が多いですか?

親が亡くなったことをきっかけに遺品整理として始まる場合もあれば、施設への入居や同居・住み替えのタイミングで、元気なうちに生前整理として始める場合もあります。きっかけによって優先すべき事柄が変わるため、詳しくは「実家じまいは何から始める?」で解説しています。

なぜ最近「実家じまい」がよく聞かれるようになったのですか?

明確な理由を一つに特定することは困難ですが、背景として、全国の空き家数・空き家率がともに過去最多・過去最高を更新し続けていること(総務省統計局)や、高齢化の進行にともなって実家の今後を考える世帯が増えていることなどが指摘されています。

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